「う、わ。すごい人ね」



「あと、視線がすげぇな」



言えば、なぜかじっと見つめてくる千花。



「和架がイケメンってこと、すっかり忘れてた……」



「………」



「毎日一緒にいたら、仕方ないわよね」



確かに、それもあるけど。



男たちが千花に向ける視線にイラついて、千花と指を絡めた。




「恋人つなぎ……」



「せっかくの、デートだろ?千花は他のヤツなんて、見てなくていい」



「……わかった」



独占欲丸出しだな、と思いつつ千花を連れて歩きだす。



特にしたいことは、ねーけど。



「千花、この間新しいネックレス欲しいって言ってただろ?」



「あら、それも知ってたの?」



「ん。ネックレス、見に行こう」