「また喧嘩しちゃダメよ。あ、それから今日は仕事遅くなるの」
「ん、わかった」
「一応昨日の残りのカレーあるから、あっためて食べてくれる?」
「ん」
はい、と渡してくれるコーヒーのカップを受け取って。
「千花、仕事忙しいのか?」
昨日も遅くまでリビングにいた気がする。
気がするだけだけどな。
「んー、忙しいといえば忙しいのかしらね。お嬢様も、楽じゃないのよ」
そのお嬢様も想い続ける俺も、楽じゃない。
「和架は、将来何したいの?」
「いきなりだな」
「だって、もう2年でしょ?大学行きたいとか、働きたいとか」



