「やっぱり、依千花ちゃんはすごいよね」
「…すごい、か?」
「うん。8つ年上っていっても、和架のお母さんたちが亡くなった時、依千花ちゃんはまだ高校生だったんだよね?」
「あぁ」
「高校生なら一人暮らしとか出来るし、白魏の娘だからお金とかに特に不自由してないのはわかる、けど」
「?」
「ここまで、和架と瑞希が真っ直ぐに育ってきたのって、依千花ちゃんの努力のおかげだよね。まぁ、多少“不良”の道にそれちゃったけどさ」
亜希は、優しく笑ってみせる。
「和架がここまで誰かを一途に愛せるほどに、ちゃんと育ててくれたなんて、すごいでしょ?」



