【完】純白の花に、口づけを。




「だ、だって…この間サボったのがバレて怒られちゃったんだもん」



しゅん、としょげた彼女に、一瞬うさぎの耳が見えたような気がした。



「なんとかなんないわけ?」



「私のパパもママも、依千花センパイには弱いんだけどなぁ……」



「……ふーん。じゃあ、あとで姉ちゃんに手伝ってもらうからいいや。家帰るよ」



「えっ、家って……」



「俺の家。今なら誰もいないから」



それを聞いて、なんとなく瑞希のしたいことがわかる。



まぁ、かなりしょげてたから分かるけどな……。




「和架、今日は早く帰ってこないでね」



「好きにしろよ」



「ん。じゃあ行くよ花」



「あ、うん……」



「覚悟しといてよ」



「え、何が…?」



「“お仕置き”。明日の朝までたっぷり時間あるからね。あ、ちゃんと今日姉ちゃんに花が泊まるってメールしとくし」



「えっ!?ちょ、瑞希くん…!?」



慌てる彼女に、ふっと笑った瑞希は。



「“NO”は、ナシだからね」