「ふふ。和架からもお誘い受けたわ」
「そっか」
「瑞希は、どこ行きたい?」
「…どこでも。姉ちゃんの好きなとこでいいよ」
瑞希は、弟。
わかってる、のに。
「和架は、どこが良いかしらね」
「アイツは姉ちゃんのためにイロイロ考えてると思うよ」
「ふふ。そうね。和架は計画性あるものね」
「油断して襲われても知らないからね」
「和架はそんなことしないわよ。って、そろそろ見に行かなきゃ。熱下がったか」
パチッ、と。
後ろの壁にもたれかかった瞬間、電気のスイッチに当たって台所のライトが消えた。
……まずい。
「え、待って、電気消えたんだけど」
「誰かいたの?」
瑞希が立ち上がって、千花も何事なんだと立ち上がる。
どうせ、バレる。
パチッと電気をつけ直して、ペットボトルを冷蔵庫の中に片付けた。



