「和架、起きた?体調大丈夫?」
「ん、大丈夫……」
「お腹空いたんじゃない?」
「ちょっと空いてる」
「ふふ、じゃあご飯食べましょうか。そのあと、和架の部屋から荷物持ってこなくちゃ」
「え?」
「ふふ。守るって、言ったでしょ?」
そう言った通り、本当に千花は俺らを育ててくれた。
そして、千花に救われたこの頃から。
千花に向いた感情は、幼なじみ以上の恋愛感情。
8つ年の離れた俺らが、そんな関係になるのは難しくて。
それでも本当に、感謝してる。
千花が助けてくれなきゃ、きっと俺はどうしようもなかったから。
この先、何度だって。
──俺はきっと、千花に頼るんだろう。