【完】純白の花に、口づけを。




『それが目的かよ……』



『なに?文句でもあるの?』



『私も、若菜さんみたいな人がお母さんだったら嬉しい』



『嬉しいこと言ってくれるわね、千花ちゃん♪』



『ふふ。私も嬉しい』



『じゃあ、和架と千花ちゃんには約束してもらわなくちゃね』



『約束……?』



『いつかふたりの結婚式に、私を呼んで欲しいわ♪』



『何言ってるの若菜さん。私たちが結婚するなら、若菜さんは和架のお母さんとして参加するでしょー』



『あら、ほんとね』



『ふふっ。でも、和架と若菜さんとこうやって未来の話が出来ること、すごく嬉しい』




あの時俺は、千花の言葉の意味を深く考えなかったけど。



今思い出せば、千花は自分の未来がどうなるのか、知っていたのかもしれない。



あの時、ハルさんと付き合ってたはずなのに。



俺と、こうやって約束してくれた千花。



千花の本心は、どこにあるんだよ……。