「──ずっと、好きだ」
「っ……」
「だから、千花が結婚するなら諦める。でも、本音を言えば結婚してほしくない」
溢れそう、だ。
でも、ここで言ってしまったら全部終わってしまう。
ぐっと堪えて、和架から顔が見えないように、強く抱きしめた。
「千花、苦しい」
苦しいと言う割には、全然平気そうなまま。
和架のいつもよりほんの少し早い鼓動が私の鼓動と混ざりあって、心地良い音を奏でていく。
「ご、」
ごめん、なんて。
言っちゃいけない。
「ありがと…和架」
私を、好きだと言ってくれて。
和架は顔を上げたいらしく腕の中で動くけど、顔を見られたくない私は力を緩めてあげない。



