「──か、和架。おーい、起きてる?」



「ん……?」



「あ、やっと起きた」



なんだか、思考がぼやけてる。



起こしても起きないから、もう昼になったよ、と言う亜希。



でもすぐに、異変に気づいたのか首をかしげた。



「和架、顔赤くない?」



「大丈夫だ」



なんもねーよ、と起き上がろうとして。




「ちょ、あぶな…っ」



ふらついた。



なんとか亜希が支えてくれたから倒れなかったけど。



「和架、めちゃくちゃ熱いけど……」



「熱あるんじゃない?和架ちゃん」



熱……?