「確かにそれがないとは言い切れないですけど…っ、私は入学したときに佐久間先輩に助けていただいて、その時から好きなんです…っ」
ソイツの瞳にはもう涙が溜まっていて。
他の女はヒソヒソと「あの子痛すぎ」と言ってる。
「俺は、絶対誰とも付き合わねぇよ」
「………」
「好きなヤツ、いるから」
女たちが「えっ!?」と声を上げる。
幹部たちは、「言っちゃったね」とでもいうような感じだ。
「好きなヤツ、って……」
「ずっと俺の傍にいてくれたソイツ以外とは、誰とも付き合わねぇ」
それだけ言って、足を進める。
後ろで希依は「今日から校内で女子が和架ちゃんの好きな人探りそうだよねー」とか言ってるけど。
「無理だろ。和架の好きな依千花さん、大人だしな」



