「ねぇ、和架はこれからどうしたい?」
「どう、って……」
親戚からは、うちに来ればいいって言われたけど、さすがにすぐには頷けなかった。
「私も、たくさん考えたの。和架がどうしたら幸せになれるか」
「千花……」
「和架、うちに来ない?瑞希もいるし、私が面倒見るから」
「え?」
面倒、見るって……。
「和架がいつか、大人になって。誰かとの幸せを考えられるようになるまで、私が面倒見る」
“育てるわ”と言った千花。
まだ未熟な、でも大人びた高校生と。
……ませてるだけの、小5のガキ。
普通ならそんなのありえないし、育てる、なんてそんなの無理に決まってる。
だけど、その時の俺は。
「千花、助けて」
確かにそう思ってた。



