【完】純白の花に、口づけを。




「クロの特徴が」



「うん」



「俺の、大切な人にそっくりだから」



どうして今まで気づかなかったのかと、思ってしまうほどに。



「………」



千花は黙って、そして俺の手をぎゅっと優しく握った。



「“そうよ”って言ったら、どうする?」



「っ、」



ピクリと肩が揺れる。



前までは“顔に出ないね”と言われてた癖に、最近の俺はポーカーフェイスが使えない。



本音や本心ばかりが、口や顔に出てしまう。




どうする?と再び優しく問われて、口からゆるゆるとこぼれ落ちていく本音。



「俺は、それでもいいよ」



「………」



「龍高の奴らは、俺を“憧れ”だって言うけど」



「うん」



「俺の憧れは、“千花”と“クロ”だから」



別に、恐ることなんてない。