「……瑞希」



今日は彼女の家から直接登校してきたために、瑞希が一番来るのが遅かった。



千花と昨日の晩、添い寝して。



千花は先に起きてたらしく、朝目覚めたら「おはよう」と額に軽いキスをくれたけど。



イマイチ、千花との距離がわからない。



あと、キスの理由も。




「おはよ。どうかした?」



「……瑞希に、話がある」



他の奴らには、さっき話した。



だけど。



「ん?話?」



「お前の彼女。“沢木 花”いるだろ?」



「うん?花がどうかした?」



知らない、か。



「お前の彼女が、“黒”の可能性が高い」