最近千花は、やけに俺にキスをせがむようになった。
どういう心境なのか分かんねぇし、そもそもどういう意味のキスなのかも知らねーし。
「キスして欲しい?」
やっぱり、俺の方がずるいかな。
「うん」
そう言ってぎゅっと抱きついてくる千花を抱きしめながら、耳元で囁く。
「いいよ。してやる。その代わり、」
「その代わり……?」
「──今度の休み、俺と1日デートして」
千花と行きたくても行けなかったところ、たくさんあるから。
「いいよ。する」
そう言って微笑んだ千花の唇に口づけて。
たまに額や頬、首筋にもキスを落としながら、千花に嫌というほどキスする。
「ん…、もっと……」
それでも足りないのか、千花はせがんでくるけど。



