【完】純白の花に、口づけを。




「はぁ」



ため息をついて、自室に入る。



ベットにごろっと寝転がると、ベットの端で何かがうずくまっていることに気づく。



「……猫?」



いや、猫なんて誰も飼ってねーし。



にゃーあ、と可愛らしい声で鳴いたソイツは、俺の上に乗っかってきた。



意外と重い。




「猫、な」



別に嫌いじゃねーな、と思いながら指で猫を撫でてやると、気持ち良さそうに目を細めた。



「……ハルさんの、か」



確かあの人、すげー猫好きだった気がする。



住むのに連れてきたんだな。



「名前、なんて言うのお前」



返事なんて返ってくるわけねーけど、にゃあとまた可愛らしく鳴いた。