『佐久間さんの奥さんも旦那さんも亡くなられたのよね』
『仲の良い夫婦だったのに……残念ね』
『飲酒運転の車が突っ込んできて、事故になったんでしょう?車はバラバラになったみたいよ』
『怖いわよね。自分は何もしてないのに、亡くなっちゃうなんて』
『そういえば佐久間さん家、お子さんいなかった?』
『あぁ…和架くん、だっけ』
俺が飲酒運転していたヤツを、どれだけ恨んだか。
誰も知らない。
「和架…出てきなよ」
──閉じこもって、1週間。
瑞希は毎朝と、学校帰りに俺の部屋まで来てくれる。
未だに一度も部屋から出ていないけど。



