「……初っ端から逸れるかもな」 「ふふ。終わりよければすべてよし、でしょ?」 その亜希の言葉を聞いた時、既に俺の足はそっちへと向かっていた。 正しいのかは、わからない。 ただ、俺のことを支えてくれるヤツがいるから。 「こっちか……?」 ふたりが進んだだろう道を、歩いて進む。 これが恋愛感情の独占欲でも、親を取られる子の独占欲でもなんでもいい。 「──千花」 ただ、俺が守りたくて。 角を曲がった俺は、次の瞬間再び角に自分の姿を隠した。 「っ……」 現実なんて、そう甘くない。