「はよ」 「おはよ、和架」 「今日は仕事は?」 「おやすみなの。今日はみんな来るの?」 「ん、たぶん」 千花との、関係は何も変わらなかった。 強いていえば、少し遠くなった。 “幼なじみ”の距離に戻った気がする。 「和架」 「ん?」 「今日も暑いらしいから、熱中症気をつけてね」 「ん。わかってるよ」 これでいいと思ってる。 別に今更、奪いたいなんて思わない。