【完】純白の花に、口づけを。




意味、わかんねぇんだけど。



「まぁ、意味わかったら依千花が困るもんな」



「なんの話だよ」



「いや?お前が恋愛に疎くて良かったよ」



チッ。



意味わかんねぇし、むしゃくしゃする。




「俺が泣かせたんなら、お前が慰めればいいだろ?どうせ結婚するんだから」



「聞こえてなくてよかったな。今のそのセリフ、依千花が聞いたらきっと泣いてたぞ」



「んだよ……」



「ま、依千花のことは俺がなんとかする。だからもう、ほっといてやれ」



ほっとく、なんて。



出来るわけねぇけど。



千花のため、だ。



「……千花のこと、頼んだ」



──もう俺は、振り向かない。