「こっちで食べんの?」 「うん。和架が嫌なら、家戻るわよ?」 ──嫌な、わけがない。 「全然いいよ。むしろ、毎日でも来て欲しい」 「さすがにそれは迷惑になっちゃうけどね」 ふふ、と笑う千花に、再び抱きつきたくなるけど我慢して。 「母さんと父さんが帰ってくるまで、俺と遊んでよ」 「うん、いいわよ。何する?」 「特にしたいことはないけど……」 “千花といられるだけで、幸せ” 本当は、気づいてないだけで。 この頃から既に、淡い恋心が募り始めていたのかもしれない。