「まさか、佐々木さんが病んでいたとは………」




樹里が、はあぁ~~と大きなため息を吐きながら、そう言った。


確かに、意外だったな…それに、まさか佐々木さんが大北君を好きだったんなんて。




「さあ、着いたよ。


早速、ぬいぐるみを探そう」




私の言葉を合図に、皆、床や壁を調べ始める。


天井等は、一人では調べられないので、最後に調べる。




「あ……これって…」




床の板を剥がすと、そこにはあの熊のぬいぐるみがいた。


相変わらず、気持ち悪い。




「見つけたの、矢神っち!」




樹里、堀江さん、そして綾が私の方に駆け寄ってくる。




「みたいだね。


えっと、ヒント教えて」




と、私はぬいぐるみに話し掛けてみた。


すると、




「ニセモノは、女子」