「大北健吾…死亡。


殺害したのは、佐々木きらら」




淡々と喋る女性。


すると、佐々木さんが、




「その名前で呼ばないでっっ!!」




と、ずっとクラスで大人しくて、物静かだった佐々木さんが、初めて怒鳴った。




「"きらら"なんて変な名前で呼ばないで…!!!


どうせ、見た目と名前が違っててウケるとか、このブスのどこからきららなんだとか思ってるんでしょ!!!


アンタ達も!!!!」




キッと眉を吊り上げ、佐々木さんは私達を一人一人、睨み付けた。




「だけどね、健吾君は違ったのよ。


健吾君は私の名前を、私の見た目を馬鹿になんかしなかったわ…。


ねえ、健吾君?ふふふ………」




大北君の頭を撫でながら、笑う佐々木さん。


怖い…。


率直に、そう思った。




「首だけになっても、私は健吾君の事が好きよ。


大好きよ。


このクズみたいな集団は、貴方がバラバラになっただけで、こんなにも気持ち悪がっているけど、


私だけは違うわ。


私だけは、貴方を愛してるわ………」




しかし、そんな佐々木さんを無視してスーツの女性は、