私達は、気付かぬ内に、私達が最初にセーブポイントである人形を見つけた部屋の前に立っていた。


最初から、ここにいたかのように。




そして、目の前には血。


手足と首を捥ぎられた、大北君の姿………。


血まみれの斧の傍に座り、大北君の首を抱く佐々木さんの姿………。




死体を見るのには慣れた。慣れていたつもりだった。


けれど、これは…。


これは……。




「うっ……おぇっ………」




吐き気が私を襲ってくる。


他の皆も……。


あまりの大北君の変わり様に、眉をしかめ、


中には吐いている人もいた。


私は、吐き気はあったけど、何とか吐かないで済んだ。




大北君には失礼だけれど、気持ち悪い…。




しかし、もっと気持ち悪いのは、大北君の首を抱いて、ニタニタと笑う佐々木さんだった。