まるで、最初から大広間にいたようにここにいる私達は、直感した。


誰かが、死んだのだと。


誰かが、殺されたのだと。


誰かが、殺したのだと。




そして、次に


一体、誰が死んだんだ?


一体、誰が殺されたんだ?


一体、誰が殺したんだ?




という疑問が浮かぶ。




しかし、その疑問は、目の前の光景により、吹き飛ばされた。




だって、そこには血のついた拳、返り血を浴びたTシャツの…佐藤がいたから。


そして、倒れているのは…立岡さんだった…。




「美咲、美咲っ!!…みさ、…」




立岡さんの体を揺さ振る加藤さん。


しかし、反応はないー…。




どうして……見張り役の佐藤が…。




「お前……どうして立岡を…………!!」




勝本君が、佐藤君に言う。




本当に…どうして?


何で?


一体、立岡さんが何をしたというの………?