こんなの………ほとんど勘でやっていくしか、ないじゃないか…。




「次の部屋に行こう……」




私が、そう言った時だった。




「あ……」




と、綾が呟いた。




「ん?どうしたの、綾……」




今まで喋っていなかった綾が、口を開くなんて。


余程の事があったに違いない。




「あのさ………思ったんだけど…。


もしかしたら、部屋以外のところにも、あるんじゃない………?」


「部屋以外のところ…って、どういう事?」




よく分からない…。




「えっと……例えば、廊下とかさ……にも、ぬいぐるみって、もしかしたらあるんじゃない?」




あ……。




そうだ、何も部屋にぬいぐるみがあるなんて、誰も言っていない。


廊下や壁、それに床にだってぬいぐるみがある可能性はあるのだ。




「参ったな……じゃあ、かなり捜索範囲が広くなるじゃない」