結局、その日は…私達が見つけたぬいぐるみと、小鳥遊君達が見つけたぬいぐるみ以外、何も収穫はなく、


その後、誰も殺される事はなく、次の朝を迎えてしまった。


皆、げっそりしている。




無理もない……だって、一日で六人も死んでしまったのだから…。


こんな…こんな事って…………。




加藤さん、川村さん、立岡さんは友達を二人も失って、元気無さそうだし、


佐藤と松下も、同じく友達を二人失っているけど、何故か佐藤は特にいつもと変わりは無い。


松下は落ち込んでいるようだけれど…。


内井君と田中君も、友達を二人失い、全然喋らなくなってしまったし…。




この先、大丈夫かなぁ…………。




そう心配しながら、私は持参してきた飴を口の中でコロコロと転がす。


こんな状況だからだろうか、飴の味が……あまり感じられなかった。




「今日も………ぬいぐるみを探すの………?」




加藤さんが、呟いた。


それに対し、勝本君は




「それも良いけど、ヒントが二つ集まったんだ…。


そろそろ、ニセモノが誰か……」


「でも……もしかしたら、小鳥遊の時みたいな事が起こるかもしれないじゃない……!!」




そうだ……私達が、もっと早くぬいぐるみを見つけていれば、


小鳥遊君は、七海君を殺さなかったかもしれない。


だったら……ぬいぐるみを全部見つけてしまう方が良いだろう。