「そんな、だからって二人も殺す必要は…!」


「あるんだよ……。


お前、馬鹿だろうから分からねえだろうけど……。


もし一人を殺して、もし万が一そいつがニセモノだったのなら?


俺は殺されねえじゃねえか…俺は死なねえじゃねえか…………。


だから、福村刺した後、村上を刺した…それだけだ」




それだけって……。


酷いよ……福村君も村上さんも………二人とも、何も悪くないのにっっ!!




「お前なぁ……!!」




松下が林の胸倉を掴んだ時だった。


ふっと、いきなり、またあのスーツの女性が現れたのだ。




「な…いつの間に…!?」




松下は、目を丸くして驚いている。


林は、目を虚ろにしている。




「福村英人…村上千穂…、死亡。


殺害したのは、林達也」




無表情の彼女。




さっき……バラバラに砕けたはずなのに……。


何でいるのよ……。