「俺……もう…、美乃利がいない人生なんて……嫌なんだ……」




は…?


美乃利って……飯島さんの事……?


飯島さんがいない人生が嫌って………。




「もしかして…お前、飯島の事が好きだったのか……!?」




松下が、林に訊ねる。




「嗚呼……」


「だけど、飯島は野村の彼女で…」


「知ってた!!知ってたけど…。


良かったんだ……。


美乃利さえ幸せなら……それで良かったんだ………。




だけど、美乃利は野村に裏切られていて……それで友達を殺して……。


だけど、戸川はニセモノじゃなくて…美乃利は死んでしまった…。




美乃利の笑顔が、幸せが!俺の生きる糧だったのにっ!!


美乃利がいない世界なんて、そんな世界で……俺は生きていけないっっ!!!




だから、死のう……って、そう思ったんだ。


だけど、ちょっとトイレに行くフリして、自分の首を絞めても…死ねなくて……。


セーブポイント探している時に見つけたナイフで自分を刺そうとしても、死ねなくて……………。




だから……思ったんだ……。


誰かを殺そうって………。


それで、ニセモノじゃなかったら、俺は殺されるんだろう?」