「…ぬいぐるみのヒントを聞いて、部屋を出た後、すぐに美乃利が沙耶に飛び掛ったから………」




…せめて、ぬいぐるみよりも早く、セーブポイントである人形を見つけていれば………。


戸川さんだけは、助かっていたのかもしれない。




「では、私はこれで」




そう言った瞬間、目の前のスーツの女性が、バラバラに砕けた。




「…あの女もマネキンだったのか………」




勝本君が呟いた。




加藤さんと川村さんと立岡さんは……泣いていた。




「うっ……うぅ…………」


「沙耶ぁ………美乃利ぃ……………!」


無理もない、だって友人二人を失ったんだから……。


私だって、悲しい。


今日だけで、クラスメイトが三人もいなくなってしまって……。


誰も彼も、特に仲が良かった訳じゃないけれど……それでも、悲しいものは悲しい。




ふと、私は携帯の画面を見た。


携帯には、「4:13」の文字……。




窓も時計もないこの屋敷では、携帯だけが唯一、本当の時間を知らせてくれる。