「ぬ、ぬいぐるみをどこで見つけたの!?」


「三階の………書庫みたいなところで…………よっ」


「ぬいぐるみは…なんて言ったの?」




樹里が、恐る恐る、飯島さんに質問し続ける。


樹里が、二つ目の質問をした時、戸川さんはキッと眉を吊り上げて言った。




「『ニセモノは、親友の好きな人に恋している』って……言ったのよっ!!」


「えっ……ていう事は………」


「そう、沙耶はねぇ………私の彼氏を、奪おうとしたのよっっ!!」




え!?戸川さんが、飯島さんの彼氏を!?


い、一体…!?




「彼氏を奪おうとしたって……どういう事?」




私は、飯島さんに訊いた。


すると、飯島さんはいきなり大人しくなり、




「私の彼氏は………快晴…野村快晴よ………」




と、ぽつり、と言った。




の、野村!?


って……ちょっと頭が良いからって、ナルシストで、暴力的な……あの!?


ルーの言う事を信じずに、屋敷から出てしまって爆発した……あの野村が!?


飯島さんの、彼氏…!?