「ちょ、ど、どういう事!?」




私達は、とにかく飯島さんから戸川さんを離した。




「沙耶、大丈夫!?」


「……なん………と…………か」




掻き消えそうな声で、戸川さんが樹里の言葉に返事をした。


とても大丈夫そうには見えない。




「はぁー……はぁ………!!」




加藤さん、川村さん、立岡さんが、飯島さんを床に押さえつけている。


飯島は肩で息をしながら、




「お前がっ……ニセモノなんでしょ………はぁ………はぁ……」




ニ、ニセモノ!?戸川さんが!?


一体、何を根拠にそんな事を!?




「何で、そんな事を言うの……」




私は、飯島さんに訊いてみた。


すると、飯島さんは呼吸を整えながら、少し荒っぽく答える。




「ぬいぐるみを見つけたのよっ………。


ニセモノのヒントをくれるっていう………」




ぬ、ぬいぐるみを!?