これで、私達三人は、セーブする事が出来た。


なので、ニセモノだと勘違いされて殺されたとしても、大丈夫だ。




…ルーの言っていた事が本当だったらの話だけど。




「じゃあ、皆に人形を持っていこう」


「え?人形ってセーブポイントなんでしょ?持って行けるの?」




樹里が、そう私にそう言った。




え?持って行けないの?


人形なんだからさぁ……。




「ポイント、なんだから、持って行っちゃ駄目なんじゃないの?」


「う~ん…かなぁ?」


「かなぁ…って」




とりあえず、私達は人形を部屋に置いたままにして、


皆に人形の位置を知らせる事にした。




「皆、どこに行ったんだろ……」




ぽつ、と私は無意識に呟いた。




「さぁ…」




と、樹里が反応する。




綾は、人形を見つけて、セーブをしてから、一言も喋らなかった。


どうしてだろう…?