と思い、断ろうとしたその時だった。


樹里が、私の耳元で囁いた。




「勝本君も来るよ?」




そう言われた瞬間、ドキッとした。


一気に、顔が熱く燃え上がる。




勝本君ー…勝本竜輝君。




私の、片想い中の男の子。


すっごく格好良くて、リーダーシップもあって…。


それに、何といっても優しくて、頼りになる。




そんな勝本君が、肝試しに来る………?




もしかしたら…。


肝試しを通じて、仲良くなれるかも!?


それに、勝本君の私服姿とかも、見てみたい。




そう思い、私は、




「…わかった、行く」




と、樹里に言った。




「じゃあ、詳しくは今日、メール送るから」


「うん」