だけど……手から血が……!




「血が出てるよ…!」


「いけるって、これ位…」




そんな私達はお構いなしに、野村は、




「この屋敷から出るなだと!?


ふざけるな!!


誰かてめえなんかの命令に従うかっつーの!!


こんな屋敷、すぐに出て行ってやる!!」




と言って、屋敷の扉を開いた。




「へへ……鍵なんて掛かってないじゃんかよ。


じゃあ、俺は帰るからな…」




そして、野村は屋敷の外へ、一歩踏み出した。




その瞬間だった。




ドンッ!という爆発音と同時に、




野村が、弾け飛んだ。