「そんな…いのり………」


「平川、キツイ事を言うようだが、西川達に構っていられない。


あのルーって奴が言っていただろう?


あの暗い空間を通ると、一日経ってしまうって。


今日はもう七日目なんだ。終わりの日なんだ。


時間がないんだ……早く出口へ向かおう」




平川さんの肩に、ポンと手を置く勝本君。


確かにちょっとキツイけれど、正しい。




「うん…そうだね」




と、平川さんは言ったものの、顔色は悪いままだ。