私は、綾に説明する。


説明すると言っても、私にもよく分からないんだけど………。




「あれ…?勝本君も眠っているね」


「あ、そうだった勝本君!


おーい、起きてー…」




そう呼び掛けても、なかなか目覚めない勝本君。


他の皆は、もう目覚めている。


なのに、勝本君だけが起きない。




「勝本君!」


「勝本君!」


「起きろーーー」


「おーーい」




私と綾と倉木君と大北君で、勝本君を呼び掛ける。


すると、ようやく勝本君が起きた。




「ふぁあぁ~……よく寝たぁ……。


今、何時だ」


「夜中の二時だ」




倉木君が、携帯の画面を勝本君に見せながら答える。




「うお、まだ二時間も寝てないじゃんか。


じゃあ、もうちょっとぉ……」


「寝るなっ!!」