勝本君が、安心したようにため息を漏らした後、


くるっと後ろを振り向いた。




そこにいたのは、ニセモノの私だった。





「…矢神さんが、ニセモノだったんだね」




平川さんがそう言った。


次に、




「…で、誰が殺すんだ?このニセモノ」




と、皆に問い掛ける松下。




そっか、ニセモノの私を殺さないと、ゲームはクリアにならないんだ。




…ニセモノの私とはいえ、私と瓜二つだし…ちょっと言葉に形容し難いけれど…。


何か、複雑な気持ちになった。