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「おい、矢神!矢神!!」




光が射し込んだ直後に見たものは、大好きな勝本君だった。




ようやく、見つけてくれた。


ホンモノの、私を。




「ん…?ここは…………」




見ると、辺りには死体がたくさん転がっていた。


そうか、私、この中に溺れていたんだ。


だから、もがいてももがいても、出られなかったんだ。




「ここは…まあ、一応屋敷の中だ。


それより、大丈夫か!?矢神!!」


「うん…何とか」




数日間、何も飲まず食わずだったけれど、不思議とお腹は空いていない。


そんな事よりも、勝本君が私を心配してくれているのが、嬉しかった。




「嗚呼、良かった…………」