「ここは…まあ、一応屋敷の中だ。


それより、大丈夫か!?矢神!!」


「うん…何とか」




私の大好きな人が、私を心配している。


けれど、それは私であって私ではない。


その私はホンモノで、この私はニセモノなのだから。




「嗚呼、良かった…………」




勝本君が、ふっと優しいため息を吐いた。




そして、皆の視線が私に集まる。




「…矢神さんが、ニセモノだったんだね」




まず、そう言ったのは、平川さんだった。




「…で、誰が殺すんだ?このニセモノ」




松下が、皆に問い掛けるようにして言う。




「は!?俺は嫌だよ。


いくらニセモノでも、人殺しとかめんどくせーよ……」


「ぼ、僕だって嫌だよ!」


「俺も…」


「私もっ!!」