「扉……か…確かに気になるな」


「まさか扉があったなんて…」


「もしかしたら、その扉の奥にたくさん部屋があるかもしれないし…。


あと二日しかないんだ。


だから、皆でその扉の向こうに行ってみないか?」




勝本君の意見に、首を横に振る者はいなかった。




「よし、じゃあその扉のある部屋っての?行ってみようぜ!」




明るく、無邪気に松下が言った。


その笑顔を見ると、ようやく希望が見えてきたような気がした。