「では、私はこれで」




いつもと同じように、スーツの女性が砕けた。


それとほぼ同時に、勝本君が息を吹き返した。




「大丈夫?勝本君……」




私は、頭を押さえている勝本君に声を掛けた。




「嗚呼……ちょっと頭が痛いけど………。


まあ、でもこれで皆を探す手間が省けたな」


「手間…?私達を探すって…どういう事??」




勝本君の言葉に疑問を抱いた川村さんが、勝本君にそう言った。




「嗚呼…実は………」




勝本君は、皆に今までの経緯を話した。