「まあ、考えてもそれ以上分からないのに変わりはないな。


さっさとこの本棚を動かそう」


「まーそうだな」


「じゃ、写真返すな」




倉木君に、写真を渡された。


いや、別に私のものじゃないんだけれど……。


でも、一応、ポケットに入れて置いた。




そして、本棚の本を全てどけて、ようやく本棚は空になった。




「じゃあ、動かすぞ」


「「「せーの!」」」




男子三人が、一斉に本棚を動かす。


ガガガガッ、ズズズズッ、と引き摺る音が響く。




「…!」




そして、現れたものは…。


堀江さんの言っていた通り…扉だった。