「………これは…。


もしかして、この屋敷に住んでいた人達?」


「…だと思う」


「何だ何だ、俺にも見せろよっ」




私達のやり取りを見て、気になった大北君が、勝本君の手にある写真を


強引に奪い取る。




「わ、古い写真だな…。


これが"とうか"って奴か?」


「やっぱり、大北君もそう思う?」




真ん中の、小学校低学年位の女の子…。


幸せそうに笑っている女の子…。




「どうしたのよ、一体」


「俺にも見せてくれ」




堀江さん、そして倉木君に写真を見せてやる大北君。




「これは…」


「確かに、屋敷の元住人っぽいな…」