気付けばもう、ゲームを始めて五日が経っていた。


ここは大広間。


私達に休憩の番が回ってきたのだ。




後二日……何の進展もないままだけれど、大丈夫かな……。 




今の時間が続けば良いのに…。


誰も死なないままなら良いのに…。




そんな我儘を言っても、叶う訳がない。




携帯の画面には「0:05」と書かれている。




あれから、誰も死んでいない。


しかし、それと同じでぬいぐるみも見つからない。




あの日記は、一応皆に一通り読んでもらった。


やはり、皆も"とうか"という子が黒幕だと思っているようだ。




「はあ……もう大分休んだし、そろそろぬいぐるみを探しに行こう」




堀江さんが立ち上がった。


まだ疲れはとれていないように見えるけれど……。




「そうだね」




と言って、私も立ち上がった。