そんなところへ、またスーツの女性が現れた。




「川村千恵…死亡。


殺害したのは、田中蒼」


「殺したなんて、人聞きの悪い事言わないでよぉ、マネキン女ぁ。


これはただの、愛情表現だよ?


僕の千恵に対する、最初で最後の、愛情表現なのにぃ………酷いなぁ、もうぅ」


「あ、愛情表現ですって………!?」




怒りで拳を震わせている加藤さんと、気持ち悪い言葉を並べていく田中君の間に


スーツの女性が割り込むようにして、




「さて……川村千恵は……




ニセモノではありませんでした」




と言った。




川村さんがニセモノではなかった。


という事は、田中君は死ぬ。


それなのに田中君は、




「良かったぁあ、千恵がニセモノじゃなくって。


もしも、千恵がニセモノだったのなら、愛情表現にならないもんねぇえ……。


まあ、千恵がニセモノじゃない事は知っていたよぉぉ……千恵、目が良いからさあ。


それに、千恵は親友の好きな人を好きになるようなビッチじゃないしいぃ……千恵が好きなのは僕だしぃ?」