「駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ。


もう駄目だ。


もう駄目駄目駄目駄目で駄目だから駄目。全部駄目。全て駄目。


何もかも駄目、駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目だ駄目だあああああ駄目だ」




駄目だ駄目だ、と気味悪く呟いているのは………田中君だ。


そして、田中君の手に握られているバール…………。


それは、村上さんが佐藤を殺した時に使ったっていたものと、よく似ていた。




殺したのは田中君っていう事は分かった………だけど、殺されたのは?


一体誰?




「千恵!千恵!!」




加藤さんの、必死そうな声が聞こえた。


千恵………それは、加藤さんの友達である、川村さんの下の名前だ。


という事は………殺されたのは、川村さん………!!




何で、田中君が川村さんを………!?




「駄目だよ、駄目だよ千恵。


駄目じゃないか、駄目だなああ千恵は。


千恵は僕のものじゃないか。


僕だけの千恵じゃないか。




あはははははははは………駄目駄目駄目、駄目だよ、千恵ぇ……………?」