それから、しばらくは堀江さんと他愛もない話をしていた。




好きな食べ物は何だとか、


好きな動物は何だとか、


逆に嫌いな食べ物は、嫌いな動物は……。




と、本当にどうでも良い事だ。




だけど、そのどうでも良いお喋りが、私の心を、私の傷をゆっくりと、ほんの少しだけれど、


癒してくれた。




それに、堀江さんの事が知れて、とても嬉しかった。




堀江さんって、意外と乙女なんだ~とか、


ん?でもやっぱりどこかオタクっぽい??とか思う事も多々あった。




「今何時かな」


「ちょっと待ってね……えーと…「23:57」だって」


「随分休憩したね。


そろそろぬいぐるみ探しに戻る?


大丈夫?」




堀江さんが、心配そうに私を見詰める。