-夜-




いよいよ、肝試しの時間になった。


屋敷の前に行くと、もう既にたくさんのクラスメイトがいた。


また、十一時半過ぎ位なのに。




皆、本当に暇だよねー…って、私も暇なんだけどさ。




「忍ちゃーん!」


「あっ、綾!」




たったと綾が小走りして、こちらに近づいてきた。




「肝試し、いよいよだね!」


「うん、そうだね……って綾、すっごい気合入ってるね」


「えっ、そうかな……?」




綾は、普段はノーメイクなのに、今日はナチュラルにメイクしてるし、


白の清楚なワンピースに、


いつものお下げな髪の毛じゃなくて、ふわふわのロングヘアー。




「き、肝試しが楽しみ過ぎて………つい」




はみかみながら、綾は言った。




楽しみ、かぁ………。


私は、その全く逆なんだけどね……。


何か、嫌な予感がするんだけど…。