堀江さんと綾も、こちらへやって来る。




「ぬいぐるみ………見つけたんだ……ね」


「早速、ヒントを聞こう」


「うん、そうだね……………。


えっと、ヒントをちょうだい」




樹里が、ぬいぐるみに声を掛ける。




すると、ぬいぐるみは言った。




「ニセモノは、今まで人が死んでも大して悲しまずにいる」




そう言った瞬間。


ジャキッと音がした。




綾の手には、いつの間にか血塗れの銃…………。


そして、銃口は樹里の頭…。


樹里の手にも、何故だか銃が…………銃口は、綾の心臓に向けられている。




「な………!?どうしたの二人とも…」


「一体、どうして銃が!?」




驚いているのは、私と堀江さんだ。




「拾っていたのよ………芽衣達が死んだあの場所で」


「奇遇だね……………私も一緒だよ、樹里ちゃん」




樹里と綾が、久しぶりにまともに会話をする。


いや、内容は全くまともではない。