保育士は超アイドル!〜恋していいですか?〜

「柚先生、早いですね。いつもこの時間なんですか?」


「え?あぁ、はい。お花畑にお水を上げるから。あ、花畑って、花畑先生の事じゃないですよ!あの、ほんとの花畑。秋桜の」


柚は一人で勝手に真っ赤になっている。
それを見て花畑 蜜はクスッと微笑んだ。


「分かってますよ。今日の柚先生、面白いですね。あ、コーヒー飲みます?ちょうど淹れたところなんですよ」


柚が返事をする前に、花畑 蜜は淹れる準備を始める。
手慣れた感じで柚のマグカップを戸棚から取り出すと、褐色の美味しそうな香りを放つコーヒーを丁寧に注いだ。
一連の手の動きが美しい。
スローモーションのようにゆっくりと椅子に座りながら、柚はその様子を見ている。


「前から思ってたんですが」


「は、はい!」


ハッとして、少し上ずった柚の声に花畑 蜜はまたクスッと笑う。


「柚先生のマグカップ、可愛いですよね。他の先生は花柄や水玉なのに、柚先生はうさぎさん」